中心地から徒歩10分、神戸市民にとっての憩いの場所 〜みなとのもり公園〜

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神戸市(兵庫県)
中心地から徒歩10分、神戸市民にとっての憩いの場所 〜みなとのもり公園〜

この記事は、兵庫県への緊急事態宣言発令期間外の2021年6月に行なった取材をもとに制作しています。マスクを外しての写真も一部撮影しておりますが、取材は原則、その時点の環境下で推奨されていた新型コロナウイルス感染症対策(マスク着用など)のもと実施しました。

市民の憩い × 震災復興

晴わたる青空に、座ると心地のいい感触の芝生。
芝生の周りは、専用のゴムで整備されたランニング用のトラックもあり、思わず駆け回りたくなる環境。
ここは陸上競技場でもなければ、郊外の運動場でもない。
JR三ノ宮駅から南へ徒歩10分と、三宮の中心地からアクセス抜群のロケーションにある「みなとのもり公園」だ。
さらに、海もすぐ側にあり、疲れた時は海をゆったり眺めると気持ちが落ち着く。
ポートライナーの高架下を辿っていけば到着するため、ほとんど迷う心配もない。
<font color='blue' size='2'>ポートライナーの高架橋(左写真)に沿って南下し、阪神高速の高架下をくぐれば(右写真)、目的地のみなとのもり公園</font>
ポートライナーの高架橋(左写真)に沿って南下し、阪神高速の高架下をくぐれば(右写真)、目的地のみなとのもり公園
お昼ご飯は三宮でテイクアウトし、レジャーシートを持ってくれば、すぐピクニックランチに。
友達や子供たち、ペットを連れて一緒にフリスビーやボール遊びをするのもいい。
もちろん、朝のランニングコースとしてもピッタリだ。
<font color='blue' size='2'>山側(北側)には街らしい高層ビルやマンションが控えている</font>
山側(北側)には街らしい高層ビルやマンションが控えている
<font color='blue' size='2'>反対側(南側)の海方面は、視界が拓けて気持ちいい</font>
反対側(南側)の海方面は、視界が拓けて気持ちいい
春や秋の過ごしやすい気候では特に、平日でも週末でも賑わう。
みなとのもり公園は、神戸市民にとって憩いの場所なのだ。

そして、このみなとのもり公園は、震災復興記念公園でもある。
読者の皆さんもご存知、1995年に発生した、阪神・淡路大震災からの復興を記念して作られた公園であり、公園内には各所に震災に関係する設備が設けられている。
<font color='blue' size='2'>こんもりとふくらんだ「展望の丘」</font>
こんもりとふくらんだ「展望の丘」
例えば、上の写真は一見すると、なんの変哲もない小高い丘だが、実は震災に備えて、毛布、クラッカー、飲料水、赤ちゃん用品などの備蓄品が貯蔵されている。
<font color='blue' size='2'>貨物鉄道の神戸港駅跡</font>
貨物鉄道の神戸港駅跡

憩いのかたわらに、ストリートスポーツの息づかい

そして、少し目を移せば、神戸の若者が楽しむストリート系のスポーツができるニュースポーツ広場がある。

ニュースポーツ広場では、BMX(バイシクルモトクロス)、バイクポロ、インラインスラローム、アグレッシブインライン、インラインホッケー、スケートボード、ストリートバスケット、ストリートダンス、ブラインドサッカー、ジャグリングと多種多様なスポーツができる。

このニュースポーツ広場は、スポーツ愛好者からの意見も反映した設計がされていて、開園から10年以上が経った今も市民の愛好者が集まっている。

みなとのもり公園は、こうした色々なスポーツを楽しむ様子を間近で見られることも魅力の一つだ。
今回、僕はニュースポーツ広場で遊べるスポーツの一つ、BMXのプロライダーである小林隼人さんを取材した。

小林さんは、ボランティアでこの広場の設計・運営に携わっておられ、現在も公園利用者の一人である。
僕が在籍している神戸情報大学院大学の1年上の先輩で、小林さんとはこの大学院で知り合った。
<font color='blue' size='2'>BMXプロライダーの小林隼人さん</font>
BMXプロライダーの小林隼人さん
BMXの経歴は、高校生の時から20年以上にもなり、過去に子供向けの乗り方を指導した経験や、現在もテーマパークでBMXのパフォーマーとして活動されている。

聞いて驚いたのが、最も酷い怪我が「尿道を切ったこと」で、全治2年という大きな交通事故のような話である。
それでもBMXをはじめ、サイクルスポーツに対する気持ちは衰えず、今後は「教育の視点も含めて(サイクルスポーツの)普及に努めていきたい」と強い想いを口にされた。

こういったお話をお聞きし、20年以上もBMXを続けている小林さんの実力が、どれほどのものなのか、さらに興味が湧き、実際にニュースポーツ広場で小林さんのパフォーマンスを見せていただいた。
傾斜の大きい斜面を急降下、そのままのスピードでハイジャンプ。
ジャンプしつつのカーブに、前輪を上げての走行。

また別のレーンでは、さらに繊細なテクニックを披露していただいた。
行きはジャンプをしながら回転することに加えて、ジャンプの最中にハンドルを一回転。帰りはジャンプしながら自転車全体を一回転させるという内容だ。

ニュースポーツ広場では、これを間近で見ることができるから、より迫力がある。

他にも数名がコートに来て練習していたが、小林さんの走りは別格だった。

「俺もあの技がしたい」

見ていた人からこんな声も上がっていた。
僕も取材を始めて、小林さんの走りを見て、以前に増して自分も乗ってみたくなった。

とは言え、自転車に乗るのは約10年ぶりか。
もちろんBMXは未体験である。

そういう訳で、小林さんに思い切って、初心者でもできることを教えてもらうことにした。

コートを使っての練習が怖くてできなかったため、コートの外の平な場所で、まずは専用自転車に慣れることからスタート。
BMX用の自転車はご存知の通り、立ち漕ぎが基本で、サドルの位置が極端に低く、角度もとても座りにくい形となっている。
ブレーキもついていないため、このタイプの自転車が初めての僕は、ハンドル操作はおろか、スピード制御も難しかった。

よって、前輪を上げる練習をしていた時、一度はスピードを出し過ぎて、背中から思いっきり地面に叩きつけられることとなった。
5日間が経っても背中の痛みはなくなっていない。
初心者にはサポーターを付けることを強く推奨する。

しかし、何もできないで終わる訳にもいかず、90分にわたる練習の末、なんとか乗りながらハンドルを半回転させることができた。

業界には、3秒ルールではなく、3回ルールというものがあり、連続して3回成功できないと、「できた」とはいえないのだそう。
ということで、僕もできたと言うために、3回連続して成功させるまで取り組んだ。
怪しい成功であったことは内緒にしてほしい。
初心者レッスンを受けてみて、小林さんの指導の的確さも身をもって体感した。

BMXをはじめ、ストリート系のスポーツに興味がある人は、みなとのもり公園で、気になる人に声をかけてみるのもいいかもしれない。

みなとのもり公園には、休みの一時を楽しむ人だけでなく、ストリート系のスポーツをこよなく愛する人たちも寄ってくる。
神戸の中心地からアクセスのいい公園で、それぞれのスポーツ経験者の手本を見られるのだから、人も集まりやすいのだろう。
他の公園ではなかなか得られない体験である。

今、小林さんは他に仕事を抱えているため、あまりみなとのもり公園には来られないが、それでも週イチで通っていると言う。
みなとのもり公園に来れば、読者も小林さんの走りを見られるかもしれない。
■みなとのもり公園
所在地:兵庫県神戸市中央区小野浜町2
アクセス:各線「三宮」駅より南へ徒歩約10分
     車で向かう場合は、近隣の有料駐車場をご利用下さい

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金田 真幸
投稿者紹介

金田 真幸

ウェブのフリーランスをしながら、神戸情報大学院大学に在籍。
毎朝起きたら、軽い瞑想とHIITでバーピージャンプをするのが日課。
高校時代は陸上部の長距離に所属。