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2019年11月28日資材置き場から世界を目指す 梅乃宿酒造綱引き部のみなさん【ニュースレターVol.13】

奈良県葛城市にある老舗の酒蔵、梅乃宿酒造さんでは「綱引き部」を結成し、ワールドマスターズゲームズへの参加を目指し、日夜練習に励んでいます。リーダーの八重樫 準さん(38)にお話を伺いました。
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資材置き場から世界を目指す 梅乃宿酒造綱引き部のみなさん

え?ここ(資材置き場)で練習しているのですか

そうなんですよ。もちろん許可を頂いています。創部当時は「夜に変な声がする」と社員間でも話題になりました笑 週1回は当社の資材置き場、週2回は市内の体育館で練習しています。
酒樽などを保管している資材置き場で18時から20時まで練習。企業ロゴが入ったおそろいのシャツで、会社の宣伝も。
酒樽などを保管している資材置き場で18時から20時まで練習。企業ロゴが入ったおそろいのシャツで、会社の宣伝も。

なぜ綱引をはじめたのですか

昨年11月ごろに「大会があるんだけど綱引やってみない?」と社長から声をかけていただいたことがきっかけでした。
ただ、綱引というと運動会の親子行事のイメージで、競技としての綱引を何も知らなかったので、社長の友人である奈良県綱引連盟の方に指導をいただき、メンバーも酒蔵の力自慢を集めました。そして2週間後に地元の綱引大会に出場し、結果は3位でした。

練習期間も短いなかで、すごい成績ですね

みなさんからは「初参加でようやったな」と声をかけていただいたのですが、チームとしては「ものすごく悔しい」という気持ちしかなく、いつか全国で優勝してやろうと思うようになりました。メンバーは負けず嫌いしかいません(笑)
その中でワールドマスターズゲームズ2021関西の存在を知りました。綱引は地元の葛城市で開催されることもあり、どうせやるなら世界のアスリートと戦いたいと思い、みな汗を流しています。

綱引きの魅力は

自分より重い、体格のいい選手と対戦して勝つことですね。みんなで「やってやったぞ」という気持ちになる瞬間が楽しくてたまりません。6月の県民大会では8人の合計体重で約200キロ重い相手にも勝つことができました。
ただ、指導をしていただいている綱引連盟のコーチは65歳ですが、全然勝てません(笑)
年齢や体格など関係なしで勝負できるところが綱引のおもしろさですね。

お仕事にも良い影響がありますか?

綱引は腕より足腰を使います。体幹が鍛えられ、腰痛に悩まされることがなくなったメンバーもいます。
また、影響という意味では、チームもいろんな部署から人を集めたので、交流が深まりましたし、社員も応援してくれています。遠征すると酒蔵ということもあり、「いつも飲んでるよ」と知らない方から声をかけられ、会社のファンづくりにもつながっています(笑)

ワールドマスターズゲームズは出場されますか?

もちろんですよ!既に社長も応援してくれています!
それがプレッシャーでもありますが、負ける気はないので、練習に励むのみです。