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2020年3月31日59歳からはじめて獲得メダルは312個 米澤 清彦さん【ニュースレターVol.16】

とある記事でお名前とその偉業を拝読し、お会いしたいと思っていた「米澤 清彦」さん(81歳)。
神戸市の競歩のコースを下見に行くとのことで、お時間を頂きお話を伺いました。
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59歳からはじめて獲得メダルは312個 米澤 清彦さん

1939年8月6日生まれ。千葉県船橋市在住。
M75クラス5キロ、10キロ、20キロ、M80クラス5キロ・ロード競歩日本記録保持者
日本マスターズ陸上選手権で初優勝、以降11連覇。
世界マスターズ陸上大会(韓国・大邱市)優勝

神戸までお越しいただきありがとうございます

WMG2021関西の競歩のコースを下見したかったんです。六甲アイランドのコースはあまりでこぼこしていなくて走りやすいですね。海が近くて、潮風も感じられましたし、まちの雰囲気がいいですね。

競歩を始められたきっかけは

何気ない一言が始まりでした。中学・高校時代から水泳をしていて、趣味で水泳をしていたのですが、定年間近になってから、水泳クラブのコーチから「陸上やったらどうだろう。競歩が向いているんじゃない?」と言われました。水泳は定年後のプライベートを支えるものだと考えていたので、驚きました。
ただ自分が何に向いているのか、まだできることがあるのではないかと探求したかったのもあり、競歩をやってみることにしました。

59歳から始められたんですね。

陸上の体をつくるのに4年半かかり、64歳ではじめて大会に出場。それからできる限り全国回って試合数をこなしました。月2試合から4試合ですから、年間20試合以上参加しました。

69歳で全日本マスターズ陸上選手権に初出場し初優勝。感動して思わず涙しました。そこから全日本マスターズ陸上選手権で10連覇、アジアマスターズ陸上でも優勝しました。日本記録も4つ樹立しました。
コーチのあの一言がなければ、こうはなっていなかったでしょうね。他人の方が自分をよく見てくれているんだと思いました。
脛がポコッと膨らんでいます。「競歩はココの筋肉を使うんです」と米澤さん。
脛がポコッと膨らんでいます。「競歩はココの筋肉を使うんです」と米澤さん。
60歳までは失敗しないように頑張ってきたけど、 60歳過ぎたら失敗もない。だから「切り替え」られることが強みだと思っています。少しでもいいから違うことをやってみて、違うなと感じたらまた戻る。そういった切り替えができる年代だと思っています。やりたいことやって合わなかったらチェンジしたらいい。
人生長く生きたかどうかはあまり関係ないと思っています。今瞬間を目一杯やることが大事ですね。
地元船橋市や地域社会に対して恩返しをしたいと思っていて、トレーナーとしても勉強したり、自分でやってみてうまくいったことを活かして、スポーツクラブでの指導や講演、セミナーなども行っています。これは私の生き甲斐です。

競歩の魅力とは

競歩は止まると倒れる、ある意味自転車操業だと思っています。ただ、その走り続けている感じが快感です。
競歩をやってみて、改めて感じたのは歩くことは技術が必要だということです。そもそも、歩くことは誰からも習わないですよね。赤ん坊の時に親に教えてもらうきりで。

今後の目標は

全日本マスターズ陸上20連覇です。その頃私は89歳ですがなんとしても達成したい。
2021年はマスターズの年だと思っています。私のなかではグランドスラムよりも上、スーパースラムと言っているのですが、福井県の全日本マスターズ陸上、全日本競歩選手権では20キロの競歩日本記録を樹立したい、全国25試合完全制覇、アジアマスターズ(インドネシア)での金メダル、そしてWMG2021関西での金メダルを取ります。
マスターズも立派なオリンピックだと思っています。過信しないよう怪我しないよう、やっていくつもりです。じっくり1年かけてコンディションを整えます。