京都の絶景が見られるお手軽山登り-大文字山

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京都市(京都府)
京都の絶景が見られるお手軽山登り-大文字山

この記事の取材は、その時点の環境下で推奨されていた新型コロナウイルス感染症対策(マスク着用など)のもと実施しました。

三方を山々に囲まれた京都の市街。東の山にある「大」の字は、街のあちこちから見ることができます。冬にはうちの窓からも葉を落としたケヤキの大木越しにわずかに見えていて、つい誘われてしまいます。この「大」は、お盆の五山の送り火で最初に点火される「大」の火床。「大」の中心点は標高330メートルで、気軽に上ることができますが、京都の市街や北山、西山、そして大阪方面までの絶景が目の前に広がります。さらに山頂(465.3メートル)まで行くと、南東方向への眺めが開け、また違う景色が楽しめます。京都一周トレイルに入って南の方へ行ってもいいし、人気の観光名所でもある南禅寺、紅葉で有名な山科の毘沙門堂、大津市の三井寺方面など、下山ルートを選ぶのも楽しみのひとつです。

一時は、始発バスで行って「大」の中心点まで上って帰ってちょうど朝ごはんという「朝めし前の山登り」にはまっていたのに、最近は行けてないなあ・・・2022年1月2日、おだやかな快晴に誘われて久しぶりに行ってきました。

銀閣寺や哲学の道に行く人でにぎわう銀閣寺の参道が出発点。コロナ禍とは言っても、お正月休みだからか、けっこう人が出ていました。まだ歩き始めたばかり。お団子やおにぎりのおいしそうな誘惑を横目に見ながら、銀閣寺の入り口過ぎて先に進むと、急に人が少なくなりました。
<font color='blue' size='2'>銀閣寺参道</font>
銀閣寺参道
しばらくはゆるやかな上りの林道が続きますが、これがちょうどいいウォーミングアップ。途中にこんな湧き水もあります。おいしい水が飲めますが、鹿や猪が増えているので飲まない方がいいと言う人もいて、最近はちょっと躊躇しています。
<font color='blue' size='2'>湧き水</font>
湧き水
小さい橋を渡って登山口から登っていきます。最初、足場も悪く段差の大きいところもあって不安になりますが、これはそう長くは続きません。
<font color='blue' size='2'>(左から)登山口・上りはじめ</font>
(左から)登山口・上りはじめ
<font color='blue' size='2'>千人塚の石碑とお地蔵さん</font>
千人塚の石碑とお地蔵さん
しばらくすると少し開けたところに出ます。「千人塚」と書かれた石碑とお地蔵さんが見えてきて、ほっと一息。このあたりは戦国時代の古戦場だったとか。いつもきれいにされていて、つい手を合わせてしまいます。今日は、赤い前掛けも新しくなっていて、お花やみかんもあって、お地蔵さんも嬉しそう。
<font color='blue' size='2'>リフト</font>
リフト
すぐ横や頭上にリフトが見えるところもあります。送り火の時に資材を上げるのに使われるそうですが、その日は入山禁止になるので、このリフトが動いているのを見たことはありません。
<font color='blue' size='2'>階段の上の方にお掃除してくれている人</font>
階段の上の方にお掃除してくれている人
しばらく行くと、歩きやすいけど単調な階段になります。眺めがいいわけでもなくちょっと退屈ですが、運動だと思って上ります。12月に上った時には、前日の雨で、落ち葉がすべりやすくなっていましたが、ひとり、箒で一段ずつ掃いて落ち葉を片づけてくれている人がいました。ほぼ毎朝登っているという方から、ここは台風とかで登山道が荒れたりしてもすぐになおしてくれる人たちがいるから歩きやすいんだと聞いたことがありましたが、この方もそんなおひとりだったのかもしれません。感謝!
<font color='blue' size='2'>火床と京都市街地</font>
火床と京都市街地
この山を守る人たちのことを考えていると、火床に着きました。快晴で下から山がくっきり見えていましたが、山からの眺めも最高です。このプラス記号のような火床が「大」の字の真ん中で、ここから横、斜め下、上へと火床が続いています。全部で75カ所あるそうですが、2020年と2021年はコロナ感染拡大の影響で、6カ所しか点灯されませんでした。
火床は大切な場所なので、踏んだり座ったりしてはいけません。黒く焦げていますが、決してバーベキューの跡ではありませんよ。
<font color='blue' size='2'>弘法大師堂</font>
弘法大師堂
火床のところにはこんな弘法大師堂もありますが、今日は保存会の方が供えられた鏡餅も。今年も元気で楽しく過ごせるようにと、けがなく下山できるようにお願いしてきました。

さらに階段を100段と少し上ると、「大」の字の一番上。眺め的にはここでも達成感十分ですが、これで山頂までの半分ぐらいでしょうか。あとは眺望のいいところは少ないけど、気持ちのいい森の中です。頂上に着くと、また少し景色が変わって、大文字山がずっと連なる山々の一部であることがよく分かりますし、南には山がなくて大阪につながっている様子や、山々の反対側もよく見えます。
<font color='blue' size='2'>頂上からの景色</font>
頂上からの景色
この日は、京都一周トレイルに入って、日向大神宮を通って蹴上に下りることにしました。倒木などで登山道が荒れているところもありますが、京都一周トレイルの標識を目印に行けば安心です。
<font color='blue' size='2'>蹴上方面への下山ルート</font>
蹴上方面への下山ルート
天岩戸と言われるところは全国にいくつもあるみたいですが、ここ京都にも!伊勢神宮の代わりにここにお参りしたところらしく、伊勢神宮と同じように内宮、外宮もあって、社殿のつくりも同じに見えます。ついでに初詣。あとは参道を通って下に下りれば、蹴上に着きました。
<font color='blue' size='2'>(左から)天岩戸・日向大神宮</font>
(左から)天岩戸・日向大神宮
琵琶湖から水を引いている疎水に沿って歩く道。両側の桜が満開になる春にはとても人気があって、着物を着て写真を撮る人や、結婚式の前撮りの人も多いけど、今日はひっそりしていました。
<font color='blue' size='2'>疎水に下りてきました</font>
疎水に下りてきました
途中の平安神宮にも寄り道して家まで歩きました。夕方になって初詣の混雑のピークも過ぎた後だったみたいです。新しいおみくじが結びつけられた後に、上ってきた大文字山が見えました。火床周辺(木のないおにぎり型の部分)が夕陽で赤くなっていてきれいでした。
<font color='blue' size='2'>平安神宮</font>
平安神宮
余談ですが、数年前に送り火の翌朝にその消し炭を拾いに来たことがあります。4時ごろ家を出て5時前から上り始めたのですが、すでに下りてくる多くの人たちとすれ違いました。小さい炭しか残っていませんでしたが、お守りのつもりで瓶に入れて今も家においています。
<font color='blue' size='2'>消し炭</font>
消し炭
ちなみにこの日はYAMAPアプリを使っていましたが、時間3時間40分、距離9.7キロ、上り477メートル、下り507メートル。今、京都の山でも、倒木などで荒れているところも多くて、道迷いが心配だったり、クマやイノシシに遭遇しそうでこわかったりしますが、大文字山は地図読みにも登山技術にも自信のない私がひとりでも行けるところ。気軽に行けるわりに絶景や寄り道スポットなどのご褒美が大きいです。

備考

■京都一周トレイル
京都一周トレイル®|【京都市公式】京都観光Navi(kyoto.travel)

■NPO法人 大文字保存会
https://gozan-okuribi.com/dai.html

■「コロナ禍でも『五山送り火』を絶やさない 伝統を支える人々」2021年8月13日 『ゆるりはんなり京都の特等席』 朝日新聞デジタルマガジン&トラベル
コロナ禍でも「五山送り火」を絶やさない 伝統を支える人々 | 朝日新聞デジタルマガジン&[and](asahi.com)

■日向大明神
日向大神宮(plala.or.jp)

私のルート紹介

ルート詳細(銀閣寺参道~大文字山~日向大神宮)
ルート詳細(日向大神宮~平安神宮)

近隣で開催される
ワールドマスターズゲームズ
2021関西の競技

橋本 博子
投稿者紹介

橋本 博子

子どものころは運動が苦手で大嫌いだったのに、年を重ねるほど好きになってきました。どれも下手の横好きですが、腰や膝や目の問題などで次々にあきらめながらも、テニス→ボート→水泳→山登りといろいろ変遷し、今では日々動かずにはいられません。WMGはそんな人の集まりかなと勝手に想像して楽しみにしています。